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社会人における「柔軟性」というスキルの重要性について

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▼はじめに

 先日、SBクリエイティブkindle本がセールをやっていたので、山口揚平さんの『10年後世界が壊れても、君が生き残るために今、身につけるべきこと』を読んでみた。

 

 

 その中で印象的だった、「大手企業における就活生の評価指標」の一節について今回は書いていきたい。

 

▼「大手企業」の指標は、柔軟性・言語化能力・品格と教養

少し長いが、本書から該当箇所を抜粋しておく

 

「まず、柔軟性とは、〝自意識の解消度合い〟のことだ」

 「自意識過剰の自意識ですか?」

 「そう。人は、端的にいえば、記憶の結晶体だ。物心ついてから様々なことを感じ、考え、体験する中で、価値観を作っていく。それらは、よくいえば美学や信念だし、悪くいえば偏見だ。人は生まれた時は丸いもの。何も偏りがない。自他の区別さえない。まったく真っ白だ。しかし、その後どんどんと知識と情報を得て、凝り固まっていく。それが〝自我〟だ」

「確かに、自我が強い人って周りから浮いてましたね」

 「自我は厄介だ。身体でいえば腫瘍のようなものだ。このゴツゴツした心の腫瘍である自我をできるだけ持たないほうがうまくいく」

「でも、それでは、中身のない人間じゃないですか?」

「別に空っぽの人間になれとは言っていない。仕事をするということをどう捉えているかということさ。そもそも仕事とは、他人や社会に貢献することだろう? だったら、自分でなく相手に合わせられるかどうかってことが必要だ。変に自分のやり方や成功に凝り固まっている人は、人が求めることをやっているようで、自分の自我を押し売りしているにすぎない。主観や自我がないほうが、外に意識を向けられるに決まっている。そういうことを評価するんだ」

 

…。

 なんだか凄く痛い部分を突かれた気分だった。というのも、私に圧倒的に足りてないのがこの「柔軟性」であるからだ。

 

 

▼対お客様向けの柔軟性

 マーケティングでも接客業でも、

「自我の押し売りをしていないか?」

は常に強く意識しなければならないだろう。

 

 大学の時のインターン先で、部長っぽい方に

「自分のしたい事をいかにしないかが重要だよ」

と言われたが、今改めて胸に沁みる思いである。

 

 単純な例で言えば、マナーが徹底された接客業の現場で営業をかけなければいけない時、クソ真面目にカタい喋り方で顧客との間に心理的なハードルを作ってしまったら、売れるものも売れないだろう。

 この場合、「いや、だって丁寧な接客しなきゃだし…。」と意固地になるのではなく、最低限それを踏まえた上で、軽妙なトークで顧客の懐に入り込む必要が出てくる。

そのためには自我を抑えて顧客に丁寧なヒアリングをしなければいけないし、時にはフランクな口調を織り交ぜる必要だってある。

経験則だが、こういった柔軟性を発揮できる人は、大抵営業成績が良かったりする。

著者も述べているが、この辺りは「コミュニケーション能力」とも密接に関わってところだろう。コミュ障の私としてはなおのこと耳が痛い。

 

 

▼対社内の人向けの柔軟性

 これは一言で言ってしまえば「ノリの良さ」的なものだろう。

飲み会で一発芸してみたり、ユーモアで人を和ませてみたり…。

一歩間違えるとハラスメントになるので、最近はあまり強く求められることはないだろうが、このテの汚れ仕事というかさらけ出しが出来ると、社内の関係形成において圧倒的な強さを持つことができる。普段は真面目な(と認識されている)人なら尚更である。

 

 なお、ここで言う「さらけ出し」という言葉は無論「自分の素をいかに出せるか」という意味で使っているわけでは無い。どちらかというと、「適切な場で適度にふざけることができるか。恥をかけるか」みたいなニュアンスである。多分伝わると思う。

 

 

▼おわりに

 著者は「柔軟性」を「大手企業」が用いる指標として、ベンチャー等の評価項目はまた別のものを提示している。しかし、「視点を外に向け、柔軟に顧客のニースを掴む能力」は企業規模や社風を問わず、どこでも求められそうな気がした。

 後天的にどうにかなるものなのかどうかは分からないが、自分の柔軟性の無さはなんとか改善していきたいものである。

 

 

▼この本について

 今回は「柔軟性」を掘り下げてみたが、この本、色々と考えがいがあって実に面白い。

全体的に、「この先の未来では○○になるよ」といった内容が多く、「では、○○になる社会に向けて、私たちは具体的に何をすればいいのか?」はあまり詳述されていない印象を受ける。

 そこから先は自分で考えろ、ということなのだろうか…。2015年初版という事だが、2017年も半ばを過ぎた今、いくつかの内容は既に実際に社会で起こっている。そういった意味では、近未来の予言の書としてはかなり精度が高いように思える。また、話もストーリー調でかなり読みやすい。おすすめの一冊。

 

歯切れが悪くて恐縮ですが、今回はこんな感じで終わります。お読みいただき有難うございました。